そうしたら、5～6秒くらいで、本当にあっという間に、光子体としての自分の身体が上昇してしまいました。

あまりのスピードに、自分自身ちょっと興奮してしまったのです。

成層圏の上というか、人工衛星の回る軌道の高さまで、あっという間に上りつめてしまいます。

気圧などから起こる抵抗感はゼロです。

肉体はないので、全く苦しくもありません。

空気が無くても、全く通常の肉体感覚のままです。

しばらく、地球の外側を漂いながら、風景を眺めていました。

しかし、ただ単に肉眼でも見れる世界が広がっているだけなので、あるはずのあの世が、なぜないのだろう、という疑問がありました。

そうしたら、少し水平移動をしながら行くと、ガス状の塊が見えたのです。

ちょうど、一つの漂う島のようにも見えます。

あれっ、何だろうという気持ちと、行ってみたいという気持ちが起きたためかどうか分かりませんが、そのガス状の塊の世界に、ス～と吸い込まれるように移動していきました。

それもかなり速いスピードです。

そこにたどり着いたら、全く別の世界が展開していたのです。

ちゃんと陸地があって、高原の清々しさのような世界です。

たどり着いた場所は、森林の中にパン屋さんかケーキ屋さんみたいなお店があって、そこで多くの西洋風の人が集まっていました。

とても自然体で穏やかの雰囲気が漂っています。

その中の一人が、私に声をかけてくれたのです。

ああ、その人達からは、私の姿が普通に見えるのだという、安堵感がありました。

その人たちは、あの世の人たちです。

その時、私もあの世の人としてそこにいたのです。

そして、とても貴重な、わずかな時間でしたが、地上に戻りました。

あの世は様々な階層に分かれている、またグループに分かれていると言われています。

あとで、振り返って色々考えてみましたが、ひょっとすると、その世界は、上下左右に連続体で繋がっているのでは無く、階層別、グループ別に地球の表面に、様々なガス状としての塊として、漂っているのかも知れません。

もしそうであれば、違うグループの人、階層別として存在する世界は、一度その世界に収まってしまうと、他のグループの世界とでは、空間的な隔たりが出来てしまいますから、自分とは違う世界とは交わりにくくなるのかも知れません。

その様に感じた出来事でした。

数年に一度あるかどうかの体験だったので、記録に残すことにしました。