老人と少年とロバの寓話|集客でやってはいけないこととは?
■老人と少年とロバの寓話
老人と少年、そしてロバが街に向かっていた。少年がロバに乗り、老人がその横を歩いていると、通り過ぎる人たちの中に、年寄りが歩いて子どもがロバに乗っているなんて恥ずかしいと言う人がいた。二人は批判がもっともかもしれないと考え、老人がロバに乗って少年が歩くことにした。
しばらく進むと、通りすがりの人が「ひどいじゃないか! あの男は子どもを歩かせているぞ」というのを聞いたので、二人とも歩くことに決めた。
するとすぐに誰かが、ちゃんとしたロバに乗れるのに歩くなんてバカじゃないかと言ったので、二人は一緒にロバに乗った。
今度はすれ違った人が、小さなロバに二人で乗るなんてロバが可哀想だと言った。少年と老人はその通りだろうと言って、ロバを担ぐことにした。
橋にさしかかった時、二人はロバから手を離してしまい、ロバは川に落ちて溺れてしまった。
この話の教訓は何だと思いますか?
『全ての人を喜ばそうとすれば、元も子もなくなってしまう。』
かもしれない、ということです。
これは、イソップ物語の一話ですが
マーケティングの話をするとき、よく聞かれる寓話です。
■あなたの顧客選びの基準は?
まだ獲得していない顧客について考えるとき、
顧客選びは、友人を選ぶのと同じくらい
慎重にすべきです。
あなたはどんな相手とビジネスをしたいですか?
誰でもいいというわけではありませんね。
なぜなら、大好きな顧客と仕事をする時は心から楽しめるからです。
あなたにとって、理想的な顧客を取り込むためには
「入場制限ポリシー」すなわち
顧客フィルターをしっかり決めておくことが重要です。
とはいえ、あなたがビジネスを始めたばかりなら、
あまり制限は厳しくできません。
このような場合は、
あなたのビジネスのVIPルームにいれるのは
どんな人が理想的で、どんな人がそうでないのかを
しっかり把握しておく必要があります。
それが「入場制限ポリシー」です。
■20%のVIP
でも、そのようなポリシーを持っていても
現実にはいろいろな顧客が存在します。
パレートの法則によると、
全顧客中でVIPルームに入るのは20%
それ以外が80%!
80%の顧客の最下層の20%は価値のない顧客。
彼らをこのまま放置するとあなたのビジネスに
マイナスを与えるようになるかもしれません。
入場制限ポリシーによって上位顧客を選定したように
リスクマネジメントの面からも、条件に合わない
価値のない顧客には退場してもらうべきです。
ロバを溺れさせないために・・・
これが結果的には優良顧客をたくさん集めることにつながります。
■顧客フィルターの例
顧客フィルターの一例です。
・顧客と仕事をした後は活力が高まり、ワクワクする。
・私の顧客は、他からの情報や協力的な取り組みに刺激を感じ活力を得る。
・私の顧客は、逸話や面白いスピーチを用いて個人的な話を共有する。
・私の顧客は、やるべきことを先延ばしにしない。
・私の顧客には一部の人をまごつかせ、驚かせるほどの信念がある。
・私の顧客は、楽天的であり不平不満を言わない。
あなたはどんなフィルターを持っていますか?
もしあなたが、
・今、何かの専門家で起業してみたい。もしくは既に起業している。
・ただ、起業して一人でやっていくのが不安だ。
・お客の集め方もよく分かっていない。
・営業とかもあんまりやりたくない。
などといったことに思い当たるフシがあるなら
この本
「一生、お客に困らない!
日本人の知らなかったフリーエージェント起業術」
が役に立つかもしれません。