接道とは?
2015/09/01
売買物件の広告などで、
≪接道状況≫という項目を
見たことはありませんか?
(例)
【接道状況】
二方 東4.0m公道
南6.0m公道
…のような。
これは、
「東側は幅4mの公共道路に、
南側は幅6mの公共道路に、
二方向接している敷地です」
という意味です。
なぜ、接している道路の情報が
必要なのでしょうか?
それは、
≪建築基準法≫という法律があり、
接道の広さなどによって、
建てられる建物の制限なども、
厳しくなったりするからです。
少し難しい言葉が含まれますが、
このような規定があります。
『(都市計画区域内では)建築物の敷地は、原則として、幅員4m以上の建築基準法上の道路に、2m以上接していないと建築物を建てることができない』
これを≪接道義務≫といいます。
災害などが起きたときに、
スムーズに避難・救護活動を行うため
の規定ですから、とても重要です。
≪2m≫といえば、
自動車1台が通ることのできる
スペースということ。
≪建築基準法上の道路≫とあるのは、
道路にも幾つか種類があるからですが
ややこしくなるので、
ここでは詳しくは書きません。
行政が認めた道だと思ってください。
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もし、敷地の接している道路の幅が、
4mに満たない場合には、
その道路の中心から2mの距離を
取った線を≪道路境界≫に変えれば、
建物を建築(再建築)することが
できるようになります。
つまり、道路幅4mを確保するために
敷地が削られるというわけです。
これを≪セットバック≫といいます。
いずれにせよ、
物件探しで大事なポイントは、
〇幅4m以上の道路に、
敷地が2m以上接しているか
〇敷地のどの方角に
道路が接しているか
〇建物を再建築できるか
〇セットバックは必要か
を、しっかりチェックすることです。
もうお分かりかもしれませんが、
この接道状況によって“物件の価値”も
大きく変わるとも言えます。
次の図で想像してみてください。
道路に接する≪A土地≫と≪B土地≫
があったと仮定して…
あなたはどちらの土地を買いますか?
どちらが高い価格だと思いますか?