仲介手数料とは?(売買)
2015/09/01
≪仲介手数料≫とは、
売主さんと買主さんの間に入って、
売買契約をまとめてくれた
不動産会社に支払う報酬のことです。
≪仲介≫と付きますから、
買主さんと売主さんが直接取引したり
不動産会社自体が≪売主≫の場合は、
この料金はかかりません。
賃貸の仲介手数料は、
≪家賃1カ月分+税≫が上限ですが、
売買になりますと、
少しだけ複雑な計算をします。
こちらが報酬の≪上限≫です。
●価格200万円以下(の部分)
⇒その価格の5%+税
●価格200万円超え?
400万円以下(の部分)
⇒その価格の4%+税
●価格400万円超え(の部分)
⇒その価格の3%+税
と、3つの区分に分けて計算します。
「の部分」ってどういう意味?
と、なると思いますので、
具体的な例で説明しますね。
(例)
価格3,000万円の土地・建物の売買
●200万以下の部分は
⇒当然200万ですから
報酬はその5%の10万+税
●200万超え?400万以下の部分は
⇒当然200万ですから
報酬はその4%の8万+税
●400万超えの部分は
⇒2,600万(3,000-400)ですから
報酬はその3%の78万+税
そして、3つの区分を合計した
10万+8万+78万=96万+税
が上限となります。
もちろん、これは上限ですから、
それより安い場合もあり得ますし、
物件によっては「手数料無料」
とする業者さんもいます。
もっと簡単に報酬額を算出する
速算式もありますが、
そこまでの情報はここでは必要ない
と思いますので書きません。
興味のある方は、
「仲介手数料 速算式」
「仲介手数料 簡易計算」
と検索して調べてみてください。
?・?・?・?・?・?・?・?・?
ところで。
実は不動産会社は、
売主さんと買主さんの両方から、
それぞれ仲介手数料を受領する
ことができるのです。
上の(例)の3,000万の取引だと、
売主さんから96万+税、
買主さんから96万+税、
の合計である192万+税
が報酬になるわけです。
両方からもらうので、
業界用語では≪両手≫と言いますね。
ただし、これも契約事ですから、
不動産会社は、
・売主さんから≪売却の仲介依頼≫
・買主さんから≪購入の仲介依頼≫
をそれぞれ受けたとして、
証となる書面を取り交わします。
この契約締結がなく、
報酬の説明もなかった場合は、
払う必要はありません。
また、
そもそも≪成功報酬≫ですから、
支払いのタイミングは、
≪契約締結のとき≫ではなく、
≪物件引き渡しが完了したとき≫
が一般的です。
もし、
取引完了前の満額支払いを
要求された場合には、
その業者さんに注意しましょう!
いずれにせよ、
売買だと報酬もデカい金額です。
だからこそ、私はいつも、
・報酬に見合った仲介ができてるか
・売主さんと買主さんに
喜んでもらえるサポートが
できているか
を考えるようにしています。
以前、ある女性の売主さんから、
こう言われたことがあるんです。
「売買契約の間に入っただけで
そんな大金を手にできるなんて
ほかの商売ではあり得ないわ。
ホント、一歩まちがったら、
不動産業ってコワイ商売ね。
私だったらできないわ」