抵当権とは?
2015/09/01
≪抵当権≫とは、
住宅ローンで購入された不動産
(土地・建物)に対して、
設定される権利のこと。
その権利を持つのは、
買主さんにお金を貸した≪銀行≫。
計画どおりに買主さんのローン返済が
進まなくなってしまった場合に、
不動産を≪競売≫にかけて、
強制的に売ることができます。
(抵当権の実行)
≪競売≫の結果として
新しい買主さんが現れれば、
代金を支払ってくれるので、
≪銀行≫はお金を回収できるのです。
貸す側としても大金ですから、
「ちゃんと返ってくるか」が
イチバン重要ですからね!
↓図を参照
そうは言っても、
いつ返済が滞るかは分かりませんし、
口約束ですと証拠に残りません。
ですから普通は、
融資するタイミングに合わせて、
≪抵当権≫が登記されます。
法的にしっかり証拠に残すわけです。
ですから、法務局に行くなどして
土地・建物の登記記録を見れば、
・融資額、利息
・抵当権を設定した年月日
・貸した金融機関、借りた所有者
などを知ることができるのです。
もちろん、
住宅ローンを返し終えたときには、
抵当権の登記を≪抹消≫します。
ちなみに……、
≪根(ね)抵当権≫
という権利もよく登場しますが、
聞いたことありますか?
これは個人ではなく、
銀行からお金を借りる機会が多い
≪会社(法人)の取引≫で使われます。
事業のためにお金を借りて・返す
というやり取りのたびごとに、
抵当権を設定したり・抹消したり
を繰り返しては、
手間もお金もかかりますよね。
そこであらかじめ、
銀行が貸すお金の上限額を決めておき
その金額の範囲内であれば、
貸し借りを何度繰り返しても、
そのたびに抵当権設定・抹消をしない
というシステムをつくりました。
これを≪根抵当権≫というのです。