お中元商戦を侮るなかれ。物流戦争が勃発
物流ビジネス大異変で、日本経済は真っ青に!?
■中元商戦 届かない!大混乱
この半年、日本中で「モノを運ぶ」ことに関して、大異変が起こっています。
「運べない」「運ばない」と、多くの運送業者が断っているというのです。
インターネット通販の拡大で、
1997年に15億個だった荷物の数は、2012年には35億個と2倍以上に膨張しました。
これにより、物流網がパンク状態に追い込まれているのだそうです。
実際、消費増税の駆け込み購入があった14年3月末には、
期日通りに届かないケースが日本中で頻発しました。
この影響は個人も企業も同じです。
この半年で、運送業者に「ノー!」と言われた荷主・発送元数え切れないほど。
さらに、下請けの運送業者が、元請けの大手に対して、
「運ばない」「運べない」と断るケースも頻発しているのです。
これは、バブル期を含めて、この30年間で最悪の事態とか。
詳解はしませんが、この原因には料金も含めた業界の構造的な体質があります。
この状態を解決するには、
郵便・鉄道業界が、かつて失ったパイを取り戻すアクションが不可欠です。
さぁ、リベンジなるか!
(データソース:【14/7/10号】 2014年6月30日 週刊ダイヤモンド)
■直近の問題は中元商戦
さて、この状態が中元商戦にどんな影響を与えるのでしょうか。
中元は7月上旬に集中しますが、あなたの家ではどうでしたか?
特に設備が必要な冷凍・冷蔵商品に与える影響は大きいのです。
そう言えば、最近宅配業者がチャイムを鳴らす回数がめっきり減っています。
自宅がこのような状態だということは、
自分が発送依頼した、お中元の先様への到着も遅れているのでは・・・
今までは確認などしたこともありませんでしたが、
今年の夏についてはその必要があるかもしれませんね。
お中元ではありませんが、
今夜、東京の娘あてにちょっと大きめの荷物を発送します。
利用者への調査では、宅配業者の中で最も高い品質という評価がある○ロ○コヤ○トで。
今回は、荷動きのトレース実験をしてみようかなと思っています。
■料金アップは簡単カルテル
高速道路利用料金がべらぼうに上がり、ガソリン・軽油も跳ね上がっています。
さらに建設業界と同じく人手不足の業界です。
予想されるのは運送料金の大幅アップ!
しかも、この業界は寡占状態。料金アップは簡単です。
日本の物流を阻害する血栓のような悪条件が重なっています。
物流価格の上昇は、全ての物価をいっぺんに上げる恐れがあります。
アベノミクスの物価上昇率の思惑以上に跳ね上がると、
確実に私たちの生活を圧迫するでしょう。
お中元商戦に端を発した物流戦争が、日本経済を
ひいては私たちの生活を困窮させないことを願うのみです。
■今からでも間に合う転ばぬ先の杖
一寸先は闇の時代。
自らが自分の生活を守らなくてはなりません。
転ばぬ先の杖=個人年金の必要性が一層大きくなってきました。
⇒ http://minnanohiroba.jp/anshinseikatsu/?p=1798