家族葬は21世紀の葬儀の主流となるか
家族葬は21世紀の葬儀の主流となるか
前回、日本の葬儀費用の平均は231万円といいましたが、
その内訳をみると
- 葬儀という儀式にかかる費用=葬儀費用は142.3万円
- 会葬者に対する「飲食、お礼」の費用=飲食接待費は40.1万円
- お布施、戒名等の費用=寺院費用は54.9万円
では、会葬者なし、香典返しも精進落としもお布施も無しなら、
その半分以下ですむのでしょうか?
答えはイエス。
近年専門業者も増えている「家族葬」や「直葬」がその解答です。
20年ほど前に葬儀業界で生まれた言葉で、瞬く間に全国規模の知名度を得ました。
今では、半数以上の人が葬儀には「金をかけないでほしい」と考えています。
「家族だけに送ってほしい」と希望する回答者も3割以上となっているのです。
新しいスタイルなので、「これが正式」というものは確立していません。
今は、業者の提唱する「プラン」と喪主のニーズとの間で淘汰が行われている真っ最中です。が、その柱は「葬儀を世間的に告知しない」「喪主、遺族以外の会葬者のための儀式を行わない」ことに尽きます。
この場合、会葬者に対する「飲食、お礼」の費用は不要。
これで「平均費用の」40万円分を占める飲食接待費がゼロになります。
さらに、「告別式、葬儀」などの儀式も行わない場合、試算上は20万円ほどで「家族による直葬」が可能になるのです。
では、家族葬で!という流れになるのですが、
一筋縄ではいかない場合もあります。
次回に続く。