どうやって食いつなぐ?年金受給「75歳まで繰り下げ」
年金受給「75歳まで繰り下げ」選択を検討へ
読売新聞 5月13日(火)10時55分配信
田村厚生労働相は13日午前、閣議後の記者会見で、基礎年金の受給開始時期を受給者の判断で遅らせ、その分だけ年金支給額を増やせる現行制度について、75歳程度までの繰り下げが選択できるようにすることを検討する方針を明らかにした。
田村氏は、「昨夏の自民党参院選公約にも(繰り下げは)入っている。一つの方法であり、検討していきたい。(開始が)遅れた分の国庫負担は発生しない。後で上乗せ部分が発生するので中長期的にみれば中立だ」と、年金財政に与える影響はないとの見方も示した 。
現在、受給開始は原則65歳だが、最長70歳まで遅らせることができる。1か月繰り下げるごとに年金額は0・7%増え、5年間繰り下げると年金額は42%増える。
■理念は労働力不足の解消
思い切った年金検討課題が提出されました。
年金支給を75歳まで繰り下げられるのは、
一般的な定年の60歳から15年も期間が空くため、
富裕層が中心となるでしょう。
現状の定年制、労働環境のままでは
65歳支給層がもっとも多くなる構図は変わらないでしょう。
ただ、この検討案の基本理念は、
人口減少に伴う労働力不足を解消するためだとされています。
現在は、希望者が65歳まで働ける仕組みの導入が企業に義務付けられています。
でも、70歳までの雇用継続となると
大企業でもまだまだ俎上にも乗っていない状況です。
そんな中、大和ハウス工業では、
60~64歳の社員にも昇給や昇格のある人事制度の採用を始めています。
まずはこのあたりから実現していくことになりますが
法整備と企業の労働環境整備が必要になるので
一朝一夕にというわけにはいかないでしょう。
■懸念も大
良くある話・・・
年金75際支給開始が政府で検討され始たということは、
遠からず実現することを意味します。
その時に怖いのは、現在の60歳・65歳支給開始の選択肢が
外されることです。
労働環境が整うよりも先に支給開始年齢が引き上げられる
惧れもあります。
私たちは、その間の5~10年間を食いつながなくてはなりません。
そのようなことも予想しながら、現在の生活や収入を見直していく必要があります。
将来あなたの生活に何が必要なのか。今からしっかり準備をしてください。
■安心して生活するために
日本がどのような状況になっても、
安心して生活できる方法を持っておく必要があります。
401K制度のように自己責任で自分の年金を創る方法もあります。
ただ、これは一定以上の規模の企業でなければ採用することが困難です。
現在の年金制度も、
人口減で支給額は減額、支給開始年齢もさらに引き上げ。という状況です。
仕事をリタイヤしても生涯継続する安定収入があれば、
アベノミクスや社会情勢の変化に一喜一憂せずに済みます。
ひと月10万円でも20万円でも年金にプラスできる収入があれば
安心生活が送れますね。
あなたがもうリタイヤしていても、外に仕事に出られなくても、
非正規雇用で将来が不安な状況でも、
安心生活を送るための継続収入を持つことができます。
それが転ばぬ先の杖です。
⇒ http://minnanohiroba.jp/anshinseikatsu/?p=1798