楽観主義健康法 一人で全責任を背負い込まない
■悲観主義者は自分を責める
楽観主義の考え方のひとつに、
「良い事の起こる原因は自分にあり、悪い事の起こる原因は自分だけではなく
自分以外のものにもある」というのがあります。
物事の良し悪しの判断は、個々の出来事によって違うでしょうし、
ましてその原因がどこにあったのかとなると、簡単に究明できない事も多いはずです。
しかし、悲観的な考え方をする人というのは、悪い事が起こると、
概してそれをすべて自分のせいだと考えがちです。
もちろん、自分に関連して起こった出来事に対して、責任を感じるというのは、
人としては当然であり、むしろ、社会人として必要な考え方でしょう。
しかし、こころの病気になって、たとえば私のクリニックに来られる方には、
以下のタイプの人が非常に多いのです。ひとりだけで責任を背負い込み、
「すべて自分が悪い」「自分さえもっと頑張っていればこうはならなかった」等々と、
すぐに自分だけを責めてしまうのです。
これに対して、何か悪い事が起こっても、
「まあ、しょうがない。」などとあっさりしている人や、
「自分だけのせいではない。たまたま運が悪かったということもあるだろう。」
などと、やや無責任とも思える考え方をする人は、
社会的な善悪はともかくとしても、少なくともこころの健康という点では、
好ましいという事が言えるようです。
■ひとりで責任を背負い込まない
何か失敗した時に反省するというのは、たいていの場合必要な事でしょう。
しかし、悲観的な人は、いつまでも反省ばかりしていて、
その教訓を生かして前に進もうという気概に欠けている事が多いのです。
過去にとらわれ、自分だけを責めてばかりいてはなんら問題解決には結びつきませんし、
ストレスでこころは蝕まれてしまうはずです。
もちろん反省すべき点は反省すべきですが、
大切なのは、次に進むための前向きな反省であるべきだ、という事です。
もともとこころがタフな人には、こんな事は言う必要はないでしょうが、
生真面目で責任感の強すぎる方には、かなり効果のある発想の転換法だと思います。
もし思い当たる方がいたら、ぜひ試してみてください。
世の中で起きる出来事は、たいてい複雑な要因を含んでいるものです。
何も自分だけがその全責任を背負う必要はありません。
また、何か良い出来事が起こった場合には、
自分の能力なり人柄なりといったものが、その事に貢献したのだと考えて自信を持ち、
さらにその自分の長所に磨きをかけていくようにすればいいのです。
■勝負事に「たら」「れば」は
楽観主義の考え方のひとつに、
「済んだ事はくよくよ悩まず、将来の事を考えるようにする」というのがあります。
よく勝負事に「たら」「れば」は禁物だと言われます。
「あの時こうしていたら」とか、「こうしなければよかった」と、
失敗を悔やみ、考えるのは人の常ですが、
そうした愚痴は今後のためにはならない、という事なのでしょう。
ところが、勝負の世界で、この「たら」「れば」を常に繰り返している人たちがいます。
囲碁や将棋のプロです。彼らは勝負の決着がつくとたいていの場合、
すぐに「感想戦」というものを始めます。
あるいは、「局後の検討」とも言いますが、
「あそこでこう打っておけば勝ちだった」「こう打っていたら、その後どうなったのだろう」というような事を、いろいろな局面で延々と、時には何時間もかけて検討するのです。
勝敗の決まってしまった勝負をあれこれつついてもしょうがないようにも思えるのですが、プロはこれを必ずやるのです。
これはいったいどういうわけでしょうか。
……
詳細はラポール倶楽部 ココロUkiUki メンタル・ケア 。
オボクリニック院長、於保哲外先生が、
その豊富な臨床体験をもとに推奨する
「楽観主義健康法」です。
いつも明るくて、何か起こってもあっけらかんとしている人に対して、
周りの人はよく「長生きするよ」などと言ったりしますが、
この事は現代医学でも裏づけられそうです。
私たちの脳にはさまざまなホルモンが分泌されていますが、
それらの中には、免疫力を強化させる善玉ともいうべきホルモンもあれば、
免疫力を低下させる、悪玉ともいうべきホルモンもあります。
前者の代表がベータエンドルフィンであり、後者の代表がアドレナリンです。
どういう時にこれらのホルモンが分泌されるかについては種々の説がありますが、
一般に、アドレナリンは恐怖や不安、あるいは闘争の際に多く分泌され、
ベータエンドルフィンは、喜んだり楽しんだり、安心している時などに多く分泌されるようです。
さて、物事を楽観的に考える人は、心身の病気にかかりにくく、
仕事やスポーツ、学業の面でも、良い成績をあげているというデータが、
研究者などによって数多く報告されていますが、
こうした人たちは、
ベータエンドルフィンの分泌が普通の人よりも盛んだと考えられます。
周囲の人たちを観察してみれば、
明るい人ほど健康的な感じがするというのは、
何となく納得できる気がします。
■楽しむためには集中力が必要
たとえば同じ仕事をするにしても、楽しみながらするのと、
嫌々するのとでは能率も違いますし、ストレスの感じ方も段違いです。
「これを知る者は、これを好む者に如かず、これを好む者は、これを楽しむ者に如かず」とは、『論語』にある孔子の言葉ですが、
脳内ホルモンについてある程度解明された今日、
科学的に十分な説得力を持つ考え方と言えるでしょう。
仕事を楽しんでやる、と言うと、
中には「不謹慎だ」と感じる人もいるかもしれません。
しかし、ここで述べている「楽しみながらやる」、というのは、
遊び半分という意味ではありません。
何事も、真剣に取り組んだ時でなければ充実感(=楽しみ)は得られないものです。真に楽しむためには、それなりの集中力が必要だということです。
オボクリニック院長、於保哲外先生が、その豊富な臨床体験をもとに推奨する
「楽観主義健康法」です。
これがトレンド、楽観主義健康法No1
■今、注目される「楽観主義」
アメリカの心理学者であるマーティン・セリグマン(1942~)は、
人が何らかの出来事に遭遇した時の解釈(説明スタイル)によって、
「楽観主義」と「悲観主義」とを分類し、その違いは、
「永続性・普遍性・個人度」という3つの尺度にあらわれる、としました。
「楽観主義」というと、
いささか安易な考え方で、油断につながるものというイメージがあります。
心理学の世界でも、ーかつて「楽観主義」は
「短絡的な思考・判断形式の一つ」とされていました。
しかし、1960年代以降になると、このような捉え方が見直されるようになり、
特にスポーツや勝負の世界においては
「楽観主義的な考え方をする者ほどよい成績をあげる」
といった内容の研究報告も提出されるようになりました。
■国際スポーツ大会での日本人
実際、過去のオリンピックなどの国際的なスポーツ大会では、
陽気でおおらかなアメリカ人が次々に金メダルを勝ち取る一方で、
「大和魂」や「根性」などが強調され、悲壮な覚悟で臨んだ日本人選手は
“断じて勝たねばならない”といったプレッシャーに押しつぶされてしまう、
という場面が何度もありました。
体格や身体能力、技術の違いもあったでしょうが
「メンタル的な感覚の違い」も無視できない
大きな要素だったと思われます。
しかし、2004年に行われたアテネオリンピックで、
日本はかつてないほどの好成績を収めました。
選手団にはメンタルトレーナーも同行していたということですが、
選手たちからはかつてのような悲壮感は感じられず、
大舞台特有の緊張感で満たされた会場に立つ日本人アスリートからは、
陽気な雰囲気さえ伝わってきました。
■「楽観主義」は健康法
現在では、スポーツや勝負事に限らず、学業やビジネスなど日常生活の様々な分野で、
「楽観主義」がメンタルヘルスあるいはメンタルタフネスに対して有効な考え方だと
認識されるようになってきたのです。
楽観主義的な考え方をする人はまた、
心身の病気にかかりにくいと言われます。
したがって、「楽観主義」は健康法という観点からも
注目に値するものと言えるでしょう。
■「オプティミスト」と「ペシミスト」
楽観主義的な考え方をする者をオプティミスト(楽観主義者)と言い、
悲観主義的な考え方をする者をペシミスト(悲観主義者)と言います。
具体的には、楽観主義者は
-
「良い事が起こるのは永続的であり、悪い事が起こるのは一時的である」(永続性)
-
「良い事が起こるのは普遍的であり、悪い事が起こるのはたまたまである」(普遍性)
-
「良い事の起こる原因は自分にあり、悪い事の起こる原因は自分以外のものにある」(個人度)
という発想をし、
反対に悲観主義者は、
-
「良い事が起こるのは一時的であり、悪い事が起こるのは永続的である」
-
「良い事が起こるのはたまたまであり、悪い事が起こるのは普遍的である」
-
「良い事の起こる原因は自分以外のものにあり、悪い事の起こる原因は自分にある」
と考えがちになります。
次回はホルモンと楽観主義の関係についてです。
*ラポール倶楽部 ココロUkiUki メンタル・ケア より。
オボクリニック院長、於保哲外先生が、
その豊富な臨床体験をもとに推奨する
「楽観主義健康法」です。
清涼飲料飲み過ぎ女性は脳梗塞に注意
~ラポール倶楽部会員サイト カラダIkiIki メディカルケアより~
■脳梗塞リスクが1.83倍に
これからはさわやかな清涼飲料水がおいしい季節ですが、
コーラなどの清涼飲料水を毎日飲む女性は
飲まない女性に比べて脳梗塞になるリスクが高いという
あまりありがたくない研究結果が最近発表されました。
大阪大学の研究グループは、
東京、岩手、秋田、長野、沖縄の5都県に住む
1990年当時40?59歳だった男女3万9786人の
生活習慣を18年間追跡調査した国立がん研究センターの
データを分析。
甘味料を加えた清涼飲料水や果汁飲料(果汁100%ジュースを除く)
を約250ミリリットル(コップ1杯強)飲む回数を
「ほぼ毎日」「週3、4回」「週1、2回」「ほとんど飲まない」
の4グループに分け、
脳梗塞、脳卒中、虚血性心疾患などの循環器病の発症割合を比較しました。
その結果、1047人(男性670人、女性377人)が脳梗塞を発症。
とくに女性では清涼飲料水や果汁飲料を飲む頻度が高いほど
脳梗塞になるケースが増え、
「ほぼ毎日飲む」女性の発症率は「ほとんど飲まない」女性の1.83倍を記録。
この成果を記した論文は米医学専門誌(電子版)2012年12月号に掲載されました。
■糖分過剰摂取が動脈硬化の原因に
脳梗塞は循環器系重疾患の中ではもっとも発症率が高く、
脳卒中死亡の60%以上を占める危険な病気で、
動脈硬化や血栓などで脳の血管が詰まることで発症します。
甘い清涼飲料水を過度に飲んで糖分を過剰に摂取することで
血糖値や中性脂肪値などが上昇し、
動脈硬化や糖尿病などが引き起こされることで、脳梗塞の危険が高まるのです。
一方この研究では、
男性については女性のような傾向は見られませんでした。
結果が男女異なる理由については、
女性は男性に比べて筋肉量が少ないため代謝が悪く、
清涼飲料水に含まれる糖分の影響を受けやすいのに対し、
男性は女性より筋肉量や運動量が多く、
摂取した糖分がエネルギーとして代謝されやすいためではないかと見られています。
ちなみに、
心筋梗塞などの虚血性心疾患や出血性の脳卒中に関しては、
脳梗塞と違って男女とも明らかな変化が見られませんでした。
その理由としては、
20?40代の日本人女性はこれらの病気の原因となる悪玉コレステロールが少なく、
糖分摂取の影響が出にくいためではないかと考えられています。
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