円安下でも外需(純輸出)が伸び悩むのはなぜ?アベノミクスの成果は?②
実質GDPの足を引っ張った外需低迷の理由(わけ)
前回は、
・10~12月期輸出企業の価格設定統計の数値が、
・予想よりかなり減速していること。
・その原因は円安にもかかわらず外需が伸びなかったこと
・ただ数値でみるより国内事情は堅調
ということをお話ししました。
安倍首相は、その根拠を予算委員会で答弁していましたね。
(少々負け惜しみのようなところも見受けられましたが。w)
では、なぜ円安なのに外需(純輸出)は伸びなかったのでしょうか?
外需とは、純輸出額=輸出額-輸入額ですが、
これが冴えない結果になっているのです。
前回のグラフからも読める通り、
2013年後半については、外需が景気の足を引っ張る姿が鮮明になっています。
この円安局面が始まってすでに15ヵ月ほどが経ちますが、
世界各地への輸出数量(額)は伸び悩んでいます(図表2参照)。
円安が輸出数量(あるいは実質輸出)に影響しにくくなった原因には、
様々な理由が考えられますが、
ひとつは輸出企業の価格設定への対応が考えられます。
それは、為替水準にかかわらず
契約通貨建ての輸出物価を安定させる対応です(図表3参照)。
このような価格設定行動は、
特に輸送機器(自動車など)や汎用・生産用・業務用機械工業で見られます。
これらは主要輸出品目ですので、総輸出額への影響が大きいのです。
その結果、円安が進むと、円建ての輸出物価は一気に跳ね上がりますが、
契約通貨建ての輸出物価はあまり変わらないことから、
輸出数量は伸び悩むことになります。
輸出入の契約通貨(円建てかドル建てか)の影響で
日本のGDPが伸び悩むという結果になっているのです。
円安効果を享受するためには、
国の外交力が大いにものをいいます。
まさにしっかりしろよアベノミクスですね。
【データソース:Diamond Online 2014年のアベノミクスの主役は「第2の矢」?】
■私たちの生活はどうなる?
円安で、ガソリン・ガスなどのライフラインの物価や
食料品など生活必需品が上がっているのにもかかわらず、
輸出額も伸び悩むのでは
4月の消費税アップ後の私たちの生活はかなり大変?
になるかも知れません。
■時代が動いている時、自己防衛は必須です
『もし今、リストラにあったら、会社が倒産したら、
あなたに残っているものは何?
自らが稼げる力を身につけてほしい…。』
@brushup003さんのツイートです。とても心に残りました。
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