遼一は何度も詰るようにそう言って、宇宙をいじめていく。
宇宙はもう、泣き出してしまいたい心境に陥っていた。
「だって・・・気持ちいいから・・・あっ・・・あぁぁ・・・・・」
三本に増やされた指が、ゆっくりと挿入されていく。
もう片方の手は、パンパンに張りつめている自身をクチャクチャと音を立てながら撫でている。
その強弱をつけた撫で方が絶妙で、宇宙はいつの間にか子猫のような鳴き声を上げていた。
「あっ・・・にゃあ・・・あぁぁぁ・・・ん・・・・・」
甘ったるいその喘ぎ声を聞きながら、遼一は亨に犯されながらも決して自分自身を失わなかったあのときの宇宙を思い出していた。
自由を束縛された中で、宇宙は自分の身代わりとなって亨に抱かれた。
あのまま逃げればよかったのに。
どうしてまた捕まるような馬鹿をしたのか。
遼一は恭也の手に握られた玩具に貫かれ、喘ぎまくっている宇宙を瞬きもしないで見つめながら心の中で思った。
こういう痛みを甘んじて受け、その痛みに耐えなければ遼一を愛する資格はないのだと、自分自身に言い聞かせているのだと。
そのことに気づいた時、遼一は再び修羅の心を目覚めさせた。
そして、足枷の鎖を引きちぎったのである。
「遼ちゃん・・・もう・・・もう・・・お願いっ・・・・・」
宇宙は涙を流して遼一に訴えた。
もう今すぐにでも、遼一が欲しいのだ。
目がそう訴えている。
だが遼一は、まだやる気にはならなかった。
もう少し、ウルトラスペシャルマッサージで宇宙を酔わせてみたい。
宇宙を愛してあげたい。
「まだ、だめだよ。もっと私を楽しませてくれなくちゃ・・・」
「遼ちゃん・・・。許して・・・ほんとに・・・もう・・・」
と、宇宙が可愛い声で訴える。
その可愛らしさに、実は遼一はもうメロメロだった。
本当は自身もいきり立ち、すぐにでも突っ込みたい衝動に駆られていた。
だがその本能をギリギリのところで抑え、宇宙を感じさせるためのウルトラスペシャルマッサージへと集中していく。
宇宙の蕾からは、指が出入りを繰り返すたびにベビーオイルが溢れ出している。
ベビーオイルだけではなく、自然と潤っている体液も混じっていた。
そんな中、指が三本に増やされる。
宇宙自身への愛撫も、いっそう熱を帯びていく。
「あっ・・・あっ・・・もう・・・・・」
三本の指が挿入されたとたん、宇宙はまたイッてしまった。
今度は分身ではなく、三本の指を飲み込まされている蕾で絶頂を迎えた。
極めた瞬間、蕾の内壁が別の生き物のようにキューッと指を締めつける。
その巧みな刺激がまた快感となって、宇宙の思考を激しく揺さぶった。
「あんっ・・・あっ・・・遼ちゃん・・・そんなにしたら感じすぎちゃって・・・」
「いいよ、感じて」
クスッと笑いながら遼一が言う。
「もう・・・どうにかなっちゃう・・・。中がクチャクチャしてて・・・蕩けちゃうっ」
両目を閉じた宇宙が、感じるまに訴える。
遼一はその素直すぎる反応に、またクスッと笑った。
「蕩けちゃっていいよ。昨日も・・・いつでも宇宙は蕩けてるだろう?」
「い、意地悪・・・あっ・・・あぁぁ・・・・・」
宇宙が両脚を抱えたまま、ひときわ大きな喘ぎ声を発する。
立て続けにもう一度、蕾で絶頂を極めてしまったためであった。
昨夜、嫌というほど肉棒で責め抜かれた余韻が残っているせいもあるが、宇宙はもともと、とても感じやすい身体をしているのだからしょうがなかった。
それにしても、今日は久しぶりのせいもあるかもしれないが、感じ方が尋常ではなかった。
蕾から溢れているオイルが宇宙の愛液と混じり合い、遼一の手首まで滴っていた。
三本の指を深々とのみ込みながらも、蕾はまだ欲しいと訴えていた。
その貪欲さと宇宙の初な可愛い顔が一致しないところがまたいい。
たまらなくいいのだ。
遼一は、クチュクチュッと動かしていた三本の指を引き抜いて言った。
「・・・・・宇宙、私が欲しい?」
遼一の言葉に、宇宙が縋るような眼差しを向ける。
そして力のない両手を伸ばして言った。
「・・・欲しい・・・。今すぐに遼一が欲しい・・・」
「だったら、それを証明して見せて。どうしたら私に抱いてもらえるのか、知ってるだろう?」
遼一がベッドに腰を下ろして言う。
宇宙は狭いベッドの上で一生懸命起き上がると、そのまま遼一のスラックスのファスナーを下げた。
分身がすっかり元気になっていて、うまくファスナーが下がらない。
だが、ようやくファスナーの中から逞しい遼一自身を剥き出しにすることに成功した宇宙は、無我夢中でそれをしゃぶり始めた。
「・・・・・んっ・・・んんっ・・・はぁ・・・・・」
口の中いっぱいに、遼一自身が入り込む。
「・・・ぐうっ・・・んん・・・・・」
喉の奥まで無理にのみ込んでも、まだ少し根元のほうが余っていた。
それでも遼一は一生懸命両手を使いながら、分身を愛撫し続ける。
「宇宙・・・いいよ。とてもいい」
宇宙の柔らかな髪を優しく撫でながら、遼一が呻くように言う。
「・・・はぁ・・・んっ・・・んくっ・・・」
宇宙は抱いて欲しいという一心で、遼一の分身を口で愛撫していた。
遼一が欲しい。
遼一の太くて逞しい分身が欲しい。
とろとろに蕩けてしまっている蕾の奥深くに、思いきり突っ込んでほしい。
脳天に突き抜けるくらい、激しく貫いてほしい。
「遼・・・ちゃん・・・んんっ・・・早く・・・欲しい・・・・・」
可愛い舌先で愛撫しながら、宇宙が潤んだ熱い瞳で訴える。
いつの間にかベッドで仰向けになった遼一は、そんな宇宙に向かって両目を細めた。
「これが欲しかったら、私の上に乗るんだ。昨夜もやったからできるだろう?」
「う・・・うん・・・」
遼一の上に乗るということは、騎乗位ということである。
昨夜、初めて騎乗位を試してみた。
すると想像以上に宇宙は喜び、新たな快感に酔いしれていた。
下から見上げる宇宙の感じている姿に酔いしれながら、遼一もとろとろに蕩けている蕾の感触を味わい楽しんでいた。
昨夜の快感を身体が覚えている。
遼一の手が上下に揺れると、宇宙の腰も自然と浮いた。
遼一の手が与えてくれる特別な快感を、目いっぱい感じて喘いでいた。
クチャクチャッと、手が上下に揺れるたびに淫らな音がする。
その音を聞きながら、宇宙の快感がもっと増していく。
「宇宙はここをこうされるのが、好きだよね?」
亀頭の部分で指を止め、張っているそこを何度も指の腹で弄る。
「あっ・・・あんっ・・・遼ちゃんーん・・・・・」
「それと、ここもこうされると感じちゃってたまらない?」
と言った遼一の指が、先端の割れ目に小指の先を挿入する。
「あぁぁ・・・・・」
小指はギリギリまで入るそこで止まってしまうが、宇宙に与える快感は最高潮に達していた。
小指を上下に動かし、クチュクチュッと音を立ててやると、宇宙は腰を左右に振って喜んだ。
「あんっ・・・あっ・・・あっ・・・だめぇぇ・・・・・」
遼一のもう片方の手は、根元の部分で上下に動いている。
上と下からの刺激に、宇宙は呆気なく果ててしまう。
「あんっ・・・イッちゃう!」
宇宙のひときわ大きな声。
その声が発せられると同時に、小指が挿入されている先端から白い体液がドピュッと飛び出す。
その勢いで、小指が押し出される。
「あぁぁぁーーーーーーーっ」
絶頂を極めた声が、マッサージルームに響く。
ピクピクッと、白い内股が痙攣する。
「もうイッちゃったの?」
わざと呆れるように、遼一が言う。
顔を見ると、少し笑っているようだった。
わざとイクように愛撫しておいて『もうイッちゃったの?』と呆れてみせるなんて、遼一の意地悪。エッチ。
「いま、エッチって顔したな?」
遼一は、指先で白い飛沫をオイルで混ぜながら、クスッと笑って言う。
宇宙はどうして分かっちゃったんだろうという顔をして、恨めしそうに遼一の男前の顔を見上げた。
どこからどう見ても大人の魅力に溢れているステキな遼一。
こうして見ているだけでも頭の中がポーッとしてくる。
エッチな遼一も、大好き。
「だって・・・」
「私はエッチだよ。宇宙のことになるとエッチになる。宇宙のすべてが欲しいから、宇宙のすべてを見たいから、だからもっとエッチになるんだ。分かった?」
「ーーーーーーうん」
顔を赤らめて、恥ずかしそうに宇宙が返事をする。
こういうときの遼一は、決して反抗できない帝王のような威圧感を持っていた。
あの一件が、遼一の中で眠っていた修羅の心を目覚めさせ、本当の遼一をあらわにしたのがきっかけだったが、宇宙はそんな遼一も腰が砕けてしまいそうなくらい好きだった。
優しい遼一も好き。
でもエッチで強引で、さまざまなことを命令してくれる遼一はもっと好きだった。
「今の返事はとてもよかったよ。素直で可愛くていじらしくてーーーーー」
「遼ちゃん・・・・・」
「その潤んだ瞳もとてもいい。すごくそそられる。もっともっといろいろなことをしてあげたくなる。こんなことも・・・・・・」
と、言った遼一の指が、ヌルンッと滑るように宇宙の蕾の中に入っていく。
「あっ!」
あまりにも突然のことだったので、宇宙はびっくりしたような声を上げ遼一を見上げた。
「遼ちゃん・・・指が・・・入っちゃってる・・・」
蕾の奥深くまで、中指が一本入っている。
「入れたんだから入ってるよ。ほら・・・」
「あんっ。あっ・・・ヌルヌルして・・・動いてるぅぅ・・・」
宇宙が、ベッドの上でのけ反って喘ぐ。
腰が自然に浮いて、前後左右に動いてしまう。
昨夜もずっと遼一の分身を迎え入れていた蕾の内部は、熱くとろとろに溶けていた。
その延長からか、挿入された指を難なく受け止め、時折キュッと締めつけてしまう。
「そんなに締めたら動かせないよ。もっと緩めて・・・」
「そんなこと言われても・・・あんっ・・・無理・・・あぁぁ・・・・・ 」
「無理じゃない。ほら・・・ここから力を抜いて・・・こっちに集中してごらん」
遼一がここと言った箇所は蕾で、こっちと言った部分はいまだに衰えることのない分身の先端だった。
気がつかなかったが、いつの間にかまた先端の割れ目に小指が入っている。
「あんっ・・・そっちもだめぇぇ・・・・・・・」
「どうして?宇宙は挿入されたままここを弄られるのが大好きでしょ?」
「あぁーん、いやいやっ・・・そんなことない・・・」
「正直に言わないと、ずっとこのままにしてるよ。いいの?」
遼一の言葉には、いやらしい冷たさが含まれていた。
その冷たさが、ゾクリとするぐらい心地いい。
「あっ・・・あんっ・・・このままはいやっ」
「だったら正直に言いなさい。宇宙はこっちに指を挿入されたまま小指を突っ込まれるのが好きでしょ?」
「あーんっ、好きっ。大好きっ。蕾に指を入れられて・・・先端に小指を入れられるの大好きっ。もう・・・どうにかなっちゃうぐらい好きなのぉ・・・・・」
そう言った宇宙の瞳に、涙がうっすらと浮かんでいる。
指をのみ込んでいる腰は相変わらず、いやらしい動きをくり返していた。
遼一が、ふふっと満足げに笑う。
「そう、それでいい。私は素直な宇宙が一番好きだよ」
「あんっ・・・遼ちゃん・・・遼ちゃーん・・・・・」
宇宙の蕾に挿入される指が二本に増やされ、そして挿入される。
「あぁぁーーーーーーっ」
ズルッと音がした二本の指は、一気に奥深くまで挿入した。
中は、まるで蝋で溶かされた蜂蜜のように熱くヌルヌルしている。
それは女性の愛液よりも、もっと濃厚なヌルヌル感だった。
「宇宙、どこが一番気持ちいい?」
遼一は、意地悪な質問をしてみた。
宇宙は身体をくねらせて喘ぎながら「全部」と言った。
「全部じゃ分からないよ」
遼一が言う。
宇宙は、気持ちよくてどうにかなってしまいそうな感覚の中で、必死にどこが気持ちいいのか探っていた。
だがそうやって探れば探るほど、どんどんそこが敏感になっていって、もっと感じてしまう。
「あぁぁ・・・いいっ・・・。全部・・・感じるっ・・・」
「だから、全部じゃ分からないって」
くすっと柔らかく笑いながら、遼一が言う。
宇宙は狭いベッドの上で肢体をくねらせながら喘ぎ、そして首を振る。
蕾に挿入されている指先が、一番感じる部分を何度も突っついていたのだ。
しかももう片方の手は、勃起した自身の割れ目を出たり入ったりを繰り返している。
パンパンに張り詰めた宇宙自身は、今にも爆発しそうだった。
「もう・・・どう・・・にかなっち・・・ ゃうっ!」
宇宙が、とぎれとぎれにせつなげに言う。
意識を保つのがとても苦しい状態だった。
チョットでも気を緩めればイッてしまって、その拍子に意識を手放してしまいそうだった。
「指を増やしてあげようか?それとも、このままもう一回、イク?」
遼一の言葉には、愛しさと意地悪さが入り交じっていた。
宇宙は涙ぐんだ瞳でじっと見上げて「ううん」と言って首を振る。
どっちも嫌だと言いたかったのだが、遼一には通じなかった。
「そうか。もう一本、増やしたいのか」
「ち、違うっ・・・あっ・・・遼ちゃん・・・だめっ」
遼一の指が、ズルッと抜ける。
その隙に宇宙が必死に脚を閉じようとする。
だが下半身からはすっかり力が抜けていて、脚を閉じるどころか、膝を立てることもできなかった。
遼一はそんな宇宙の両脚を持ち上げ、自分で抱え込むような格好をさせる。
こうすると、もっと蕾が見えて、しかも奥深くまで指が入りやすかった。
オイルが、白いお尻を伝ってベッドのシーツに落ちていくさまがよく見える。
「いやらしい格好だな、宇宙。お前の恥ずかしい部分まで丸見えだぞ」
と、その格好をさせた遼一が詰るように言う。
宇宙はその言葉を聞いて、耳まで真っ赤にさせて首を横に振った。
「いやいやっ・・・いやっ・・・・・」
「私の指を二本ものみ込んでおきながら、まだ足りないと言って口を広げている。ほら、ピクピクしてる、分かるだろう?」
と、指の腹で蕾の入り口を愛撫する。
するとさっきまで開いていた蕾は、すぐにピクピクッと反応を返して口を広げた。
「宇宙の蕾は本当にいやらしい蕾だな。こんなにいやらしい蕾は珍しいよ」