現時点(2月)でのアベノミクスの成果は?①
GDP予想を大きく下回るも中身はそれほど悪くない。
消費税アップまであとひと月。
その成果によっては4月以降大変な状況に・・・?
現実として、10~12月期の実質GDPは予想を大きく下回わりました。
予算委員会でも民主党がこの点を突っ込もうとしていましたが
いかんせんデータ不足で、
聴いていてもイマイチ概観が掴みにくい状況でした。
では、先日発表された10~12月期GDP統計(1次速報)から
ざっくりと現時点でのアベノミクスの効果をみましょう。
10~12月期の実質GDPは、前期比+0.3%(同年率+1.0%)と
7~9月期に前期比年率+1.1%、4~6月期の同+3.9%から減速していましたが、
10~12月期は同+1.0%ともう一段減速した形になりました。
ただ、10~12月期の日本の景気はGDPが示すほど悪くはありません。
特に内需については、
消費税率引き上げ前の駆け込みや冬季ボーナスの増加などを反映し、
民間最終消費や民間住宅投資が増加しました。
細かな数字は控えますが、
民間設備投資の前期比増加率は+1.3%。
2011年10~12月期(同+1.4%)以来2年ぶりの高さになりました。
民間需要に加えて公的需要も景気を支えました。
公共投資は前期比+2.3%と、
10~12月期は民間需要、公的需要を問わず、
内需がバランスよく増加したと言えます(図1参照)。
【データソース:Diamond Online 2014年のアベノミクスの主役は「第2の矢」?】
さて、次回は円安なのになぜ外需が足を引っ張ったのか?について。
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