東京えっちナイト 6
- 2016年08月07日
- 小説, 東京スペシャルナイト
遼一は何度も詰るようにそう言って、宇宙をいじめていく。
宇宙はもう、泣き出してしまいたい心境に陥っていた。
「だって・・・気持ちいいから・・・あっ・・・あぁぁ・・・・・」
三本に増やされた指が、ゆっくりと挿入されていく。
もう片方の手は、パンパンに張りつめている自身をクチャクチャと音を立てながら撫でている。
その強弱をつけた撫で方が絶妙で、宇宙はいつの間にか子猫のような鳴き声を上げていた。
「あっ・・・にゃあ・・・あぁぁぁ・・・ん・・・・・」
甘ったるいその喘ぎ声を聞きながら、遼一は亨に犯されながらも決して自分自身を失わなかったあのときの宇宙を思い出していた。
自由を束縛された中で、宇宙は自分の身代わりとなって亨に抱かれた。
あのまま逃げればよかったのに。
どうしてまた捕まるような馬鹿をしたのか。
遼一は恭也の手に握られた玩具に貫かれ、喘ぎまくっている宇宙を瞬きもしないで見つめながら心の中で思った。
こういう痛みを甘んじて受け、その痛みに耐えなければ遼一を愛する資格はないのだと、自分自身に言い聞かせているのだと。
そのことに気づいた時、遼一は再び修羅の心を目覚めさせた。
そして、足枷の鎖を引きちぎったのである。
「遼ちゃん・・・もう・・・もう・・・お願いっ・・・・・」
宇宙は涙を流して遼一に訴えた。
もう今すぐにでも、遼一が欲しいのだ。
目がそう訴えている。
だが遼一は、まだやる気にはならなかった。
もう少し、ウルトラスペシャルマッサージで宇宙を酔わせてみたい。
宇宙を愛してあげたい。
「まだ、だめだよ。もっと私を楽しませてくれなくちゃ・・・」
「遼ちゃん・・・。許して・・・ほんとに・・・もう・・・」
と、宇宙が可愛い声で訴える。
その可愛らしさに、実は遼一はもうメロメロだった。
本当は自身もいきり立ち、すぐにでも突っ込みたい衝動に駆られていた。
だがその本能をギリギリのところで抑え、宇宙を感じさせるためのウルトラスペシャルマッサージへと集中していく。
宇宙の蕾からは、指が出入りを繰り返すたびにベビーオイルが溢れ出している。
ベビーオイルだけではなく、自然と潤っている体液も混じっていた。
そんな中、指が三本に増やされる。
宇宙自身への愛撫も、いっそう熱を帯びていく。
「あっ・・・あっ・・・もう・・・・・」
三本の指が挿入されたとたん、宇宙はまたイッてしまった。
今度は分身ではなく、三本の指を飲み込まされている蕾で絶頂を迎えた。
極めた瞬間、蕾の内壁が別の生き物のようにキューッと指を締めつける。
その巧みな刺激がまた快感となって、宇宙の思考を激しく揺さぶった。
「あんっ・・・あっ・・・遼ちゃん・・・そんなにしたら感じすぎちゃって・・・」
「いいよ、感じて」
クスッと笑いながら遼一が言う。
「もう・・・どうにかなっちゃう・・・。中がクチャクチャしてて・・・蕩けちゃうっ」
両目を閉じた宇宙が、感じるまに訴える。
遼一はその素直すぎる反応に、またクスッと笑った。
「蕩けちゃっていいよ。昨日も・・・いつでも宇宙は蕩けてるだろう?」
「い、意地悪・・・あっ・・・あぁぁ・・・・・」
宇宙が両脚を抱えたまま、ひときわ大きな喘ぎ声を発する。
立て続けにもう一度、蕾で絶頂を極めてしまったためであった。
昨夜、嫌というほど肉棒で責め抜かれた余韻が残っているせいもあるが、宇宙はもともと、とても感じやすい身体をしているのだからしょうがなかった。
それにしても、今日は久しぶりのせいもあるかもしれないが、感じ方が尋常ではなかった。
蕾から溢れているオイルが宇宙の愛液と混じり合い、遼一の手首まで滴っていた。
三本の指を深々とのみ込みながらも、蕾はまだ欲しいと訴えていた。
その貪欲さと宇宙の初な可愛い顔が一致しないところがまたいい。
たまらなくいいのだ。
遼一は、クチュクチュッと動かしていた三本の指を引き抜いて言った。
「・・・・・宇宙、私が欲しい?」
遼一の言葉に、宇宙が縋るような眼差しを向ける。
そして力のない両手を伸ばして言った。
「・・・欲しい・・・。今すぐに遼一が欲しい・・・」
「だったら、それを証明して見せて。どうしたら私に抱いてもらえるのか、知ってるだろう?」
遼一がベッドに腰を下ろして言う。
宇宙は狭いベッドの上で一生懸命起き上がると、そのまま遼一のスラックスのファスナーを下げた。
分身がすっかり元気になっていて、うまくファスナーが下がらない。
だが、ようやくファスナーの中から逞しい遼一自身を剥き出しにすることに成功した宇宙は、無我夢中でそれをしゃぶり始めた。
「・・・・・んっ・・・んんっ・・・はぁ・・・・・」
口の中いっぱいに、遼一自身が入り込む。
「・・・ぐうっ・・・んん・・・・・」
喉の奥まで無理にのみ込んでも、まだ少し根元のほうが余っていた。
それでも遼一は一生懸命両手を使いながら、分身を愛撫し続ける。
「宇宙・・・いいよ。とてもいい」
宇宙の柔らかな髪を優しく撫でながら、遼一が呻くように言う。
「・・・はぁ・・・んっ・・・んくっ・・・」
宇宙は抱いて欲しいという一心で、遼一の分身を口で愛撫していた。
遼一が欲しい。
遼一の太くて逞しい分身が欲しい。
とろとろに蕩けてしまっている蕾の奥深くに、思いきり突っ込んでほしい。
脳天に突き抜けるくらい、激しく貫いてほしい。
「遼・・・ちゃん・・・んんっ・・・早く・・・欲しい・・・・・」
可愛い舌先で愛撫しながら、宇宙が潤んだ熱い瞳で訴える。
いつの間にかベッドで仰向けになった遼一は、そんな宇宙に向かって両目を細めた。
「これが欲しかったら、私の上に乗るんだ。昨夜もやったからできるだろう?」
「う・・・うん・・・」
遼一の上に乗るということは、騎乗位ということである。
昨夜、初めて騎乗位を試してみた。
すると想像以上に宇宙は喜び、新たな快感に酔いしれていた。
下から見上げる宇宙の感じている姿に酔いしれながら、遼一もとろとろに蕩けている蕾の感触を味わい楽しんでいた。
昨夜の快感を身体が覚えている。