東京スペシャルナイト 下 16

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亨は、宇宙が感じる姿をもっと見たいと思った。

 

そして一人のヤクザに、机の上に並べてあるアナルバイブで責めるように命令する。

 

まだ若いヤクザが手に取ったアナルバイブは、大きなパールが一列に並んだバイブだった。

 

アナル初心者向けのそのバイブは、挿入した後、手元のスイッチで振動するようになっていた。

 

それを見た遼一は、ガシャガシャと足枷を鳴らして宇宙の名を呼ぶ。

 

「宇宙っ!?しっかりしろ宇宙?」

 

その声に正気に戻った宇宙は、少し離れた床に伏している遼一を見つめた。

 

遼一は枷の嵌められた足首から大量の血を流している。

 

「遼一・・・足・・・血が・・・流れている・・・」

 

「宇宙、すまないっ。私のせいで・・・こんなことになってしまって・・・。こんなひどい目に遭わされてしまって・・・」

 

遼一が、涙を流しながら訴える。

 

だが宇宙は、小さく喘ぎながら「ううん」と言った。

 

「そんなことない・・・。絶対に遼一を助けてみせるって・・・約束したから。あっ・・・二人で幸せになろうって・・・約束したから・・・」

 

宇宙は惨めな姿のまま、喘ぎながらそう言った。

 

唇を噛みしめた遼一が思わず目を閉じる。

 

もうこれ以上、悲惨な宇宙の姿を直視することができなかった。

 

真っ赤な蝋で塗り固められた乳首。

 

両脚は左右に割り開かれ、蝋から解放された分身は、クチャクチャと淫らな音を立てて恭也の手の中で震えていた。

 

自分にさえ出会わなかったら、こんなひどい目に遭わなくて済んだのに。

 

自分のせいで宇宙の運命や人生が大きく変わってしまったのだ。

 

どうしたらいいのだろうか?

 

この危機から脱して宇宙を救い出すには、いったいどうしたらいいのだろうか?

 

遼一が考えを巡らせている間に、アナルバイブが恭也の手に渡される。

 

パールが一列に並んでいる細身のバイブは、アナルを最高に感じさせるように工夫されていた。

 

恭也は、そのバイブを宇宙に見せびらかすようにしてスイッチを入れた。

 

するとパールの一つ一つが振動し、ブルルッと震える。

 

「今からこのバイブをお前の尻の中に入れてやる。どこまで入るか、楽しみだな?」

 

恭也が面白そうに言うと、遼一がカッと両目を見開き、床を拳で何度も叩く。

 

だがどんなにもがいても、宇宙には届かない。

 

「お前はそこで見物していればいい。亨様を裏切ったらどういうことになるか、たっぷりと思い知るんだな」

 

「よせっ、やめろっ。恭也・・・頼む・・・やめてくれ・・・」

 

遼一が涙を流して訴える。

 

だが恭也は、そんなもがき苦しむ遼一を見るのが楽しくて仕方がなかった。

 

亨の囲われ者として一目置かれていた遼一のこんな姿は、滅多にお目にかかれるものではなかった。

 

いつも目障りだった遼一の心を踏みにじることが、こんなにも楽しくて愉快だったとはまったく知らなかった。

 

ヤクザたちに宇宙の身体を押さえさせ、恭也が蝋を取り去ったばかりの蕾にパールの先端を押しつける。

 

蝋の熱によって想像以上に柔らかく解れている宇宙の蕾は、すぐにそのパールをのみ込みんだ。

 

「まず、一つ・・・」

 

恭也がそう言いながら、バイブを蕾の内部へゆっくりと押し込んでいく。

 

「あっ・・・遼一・・・見ないでっ」

 

宇宙は、自分が今されている行為が恥ずかしくて、思わずそう叫んでいた。

 

こんな破廉恥な姿で巨大なパールを一つずつのみ込んでいく姿を、愛する遼一にだけには見られたくないと思ったのだ。

 

こんな無様な姿を見られてしまったら、きっと遼一はもう自分を愛してくれなくなる、そう思ったのだ。

 

「そら・・・二つ・・・」

 

恭也がそんな宇宙の心をあざ笑うかのように、二つ目のパールを挿入した。

 

「あぁぁ・・・・・・・遼一っ・・・」

 

パールの圧迫感に、宇宙がのけ反るようにして喘ぐ。

 

恭也の手に握られているバイブのパールは、まだ10個ほども残っていた。

 

「この間、身体を売るのが嫌だと言って逃げ出した男にこのパールを根元まで一気に押し込んでやったが、あと少しというところで気を失った。果たしてお前はどうだろうな、宇宙?ちゃんと全部のみ込めるかな?」

 

恭也はニヤッと笑ってそう言った。

 

それを聞いていた遼一の心の奥底にまだ微かに残っていた、闘争心に火がつく。

 

「そら、三つ目だ」

 

宇宙の蕾の中に、三つ目のパールが押し込まれた。