東京スペシャルナイト 上 9
- 2015年12月24日
- 小説, 東京スペシャルナイト
「肩から腰にかけて・・・揉んでいきますね」
「・・・はい」
桜井の指が、肩と首の凝りをほぐしていく。
ツボを心得た桜井の魔法の指は、宇宙の心と身体をほぐし癒していった。
「・・・んっ・・・そこっ・・・」
「痛い?」
「・・・そうじゃなくて・・・気持ちよくて・・・癖になりそう・・・んっ・・・」
「癖になってください」
桜井が、クスッと笑いながら腰のツボを指圧する。
ベッドの上に上がり宇宙を跨いでいる桜井は、腰からお尻のほうへ指をずらしていった。
「あっ・・・ぁっ・・・」
お尻の割れ目の辺りまで指圧が来ると、宇宙はもう声を押し殺していることができなかった。
恥ずかしさと気持ちよさと痛さが入り混じった感覚が、宇宙の脳を支配していく。
「あっ・・・」
突然、桜井は宇宙のお尻を両手で掴んだ。
「こうしてお尻を掴んだときに小指に当たる・・・ここ・・・。こうして指圧してあげるととっても気持ちいいでしょう?」
ムンズッと可愛いお尻を掴んだ後、桜井は割れ目から少し離れたところを指圧しながら言った。
「あんっ・・・気持ち・・・いい・・・」
確かに気持ちいい。
もう下半身がフニャフニャになってしまうくらいお尻を指圧されると気持ちいいのだ。
しかも、指圧している指がどんどん割れ目のほうに向かって動いていく。
このままいったら、恥ずかしい部分に指が触れることになってしまう。
「あっ・・・あの・・・」
いくら下着やガウンを着ていても、お尻の中心を桜井の指が指圧すると考えただけで、今にもイッてしまいそうなくらい興奮した。
「そ、そこは・・・っ」
桜井の指がお尻の割れ目の中に入ってしまう。
その瞬間、宇宙は思わず顔を上げ息を殺した。
「ここも実はツボなんですよ。便秘によく効くツボ・・・」
と言って、割れ目の奥の柔らかな部分を両方の親指で指圧していく。
「あっ・・・でも・・・そこは・・・んっ・・・」
すっかり喘いでしまっている宇宙のことなどお構いなしで、桜井の指は容赦なく蕾を指圧した。
絶妙な指の動きと力加減で指圧された蕾は、すぐに柔らかくほぐれていく。
まるでマシュマロのように、フニャフニャになっていくのが分かるのだ。
しかも、とろとろに溶け始めている。
そのこと自体は、本人は分かっていないようだったが・・・・・・・。
「あんっ・・・桜井さんっ・・・。そこは・・・だめぇ・・・」
宇宙が、今にも果ててしまいそうな声を上げて首を振る。
それは今までの声とは違い、自分でも驚いてしまうような声だった。
「どうしてですか?少し、便秘ぎみでしょう?」
いや、そういうことじゃなくて、そんな敏感なところを指圧されて揉みほぐされたら、変な気分になっちゃうよ。
ただでさえ変態男なのに、これ以上変態男になってしまうのは・・・・・。
ああーん、だからだめだってぇぇーーーーー。
宇宙が恥じらっていると、桜井はクスッと笑いながら言った。
「大丈夫ですよ。皆さん、ここもマッサージしてますから」
桜井が言ったことは、もちろん大嘘だった。