昨年の秋より阪急阪神ホテルズから始まった一連の食品偽装問題。
その後ホテルや百貨店、吉兆までが再び登場するなど、
数カ月にわたり大いにマスコミを賑わしてきたが、
実はことの発端は、遡ること昨年の5月、
東京ディズニーランドの施設内でのレストランと
複数のリゾートホテルで偽装表示をしていたところからである。
阪急はこのディズニーの偽装表示発覚を受けて社内調査を行い、
自社での偽装表示が判明したわけである。
ところがマスコミはほとんどディズニーの偽装問題を取り上げず、
ディズニー自身も社長が出てきて謝罪会見もなければ
1 ,000円を返金するだけで全く誠意を欠いた対応となったようだ。
ここで私は、
東北震災による福島原発事故の大惨事を引き起こした直後の
東電へのマスコミ対応を思い出した。
芸能人の痴話喧嘩報道には血道を上げるが、
東電への取材は全くと言っていいほどなかった腰抜けぶり。
ディズニーと東電の共通点は、
広告に巨額を投じるメディアにはありがたいお客様ということだ。
食を扱う業界(口)から情報を扱う業界(目と耳)まで
病巣がかなり広がっている今の日本。
三猿よろしくすべて塞げということか。
いつも私が講演会で言うとおり、やはり国民が賢明になるしかないのである。
<ラポールの風4号巻頭言 ラポール倶楽部代表 山本弘人>
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「労働移動」政策とはいえ、転職先を求める人々を待つ厳しい現状
■転職支援会社の取り組み
①年収が大きく下がったりしない転職を進める
②異業種への転職は専門性が生かせない、そのため、その人の能力はゼロという考え方を変える
③専門性とは違う視点の評価ができるかが問われる⇒従来の転職とは質の違う転職に転換していく
しかしまだ、これらの取り組みは始まったばかりです。浸透も理解も進んでいないというのが現状です。
■転職による収入の増減
年収が転職によって増えてる人と、減った人を比較すると、
1割以上増えた人は15.9%、1割以上減った人23.3%(2012年)となっています。
転職によって給料はむしろ下がってしまうことが多いのです。
■失業なき労働移動の実現には
現在は、景気が少し回復してきているということもあって、人手不足の企業、人材不足の企業は結構あります。
それだけにマッチングがものすごく大事になってきます。
どういう人が、どんな企業で必要かというのがマッチングです。
マッチングする時に、いちばん重要なのは、最初の段階でカウンセリングすることだといいます。
これまで日本の場合は終身雇用で、転職を前提としていないため、自分のスキルを伝えるのが不得手です。
自分をアピールする習慣がなかったため、うまく売り込めないことが多いのです。
これをキャリアカウンセラーが引き出して、マッチングしていくことが重要です。
しかし残念なことに、日本の場合はこのキャリアカウンセラーが十分育っていないのが現状です。
したがって、労働移動すなわち転職支援には、キャリアアカウンセラーの育成とカウンセリングのノウハウの蓄積が急務です。
それがアベノミクスの雇用規制政策ではまず最初に必要になります。
もう1つ重要なのは、雇用政策は、時代の要請によって変わるということです。
そのため政府が、第三者機関を作り、その成果をチェックすることが重要です。
失業なき労働移動のためのCDPAをしっかり回すことです。
■成長産業側の受け入れ事情
成長産業は、今、人手不足です。まず、即戦力が欲しいというのが本音です。
そうすると、前述した成熟産業・ゾンビ企業からの異業種間転職は、非常に困難な状況になります。
逆に考えると、即戦力は、今この緊急状況でしか使えない戦力とも言えます。
企業というのは、絶えず環境の変化に対応していかなければなりません。
そうすると、実は、即戦力は状況が変わればすぐ使いものにならなくなる可能性があります。
実は、即戦力だけを求めてこようと解雇を繰り返すとかえってコストがかかります。
ですから、受け入れ企業側は、転職者が将来的に活躍できるような育成対象として雇用することが最良の選択です。
■経営者に求められること
転職者と企業が共に成長していく長期の育成の視点が経営者には必須です。
アベノミクスの狙いが強い日本を創ること、という以上、労働移動支援助成制度は、その点を抜きにして考えられないでしょう。
成長産業には国のバックアップも当然入ります。
それには、長期の視点での雇用を成功させるという目的もあります。
人と企業と国を強くし、日本が成長していくためには、当たり前ですが、まっとうな長期戦略を持った経営者が必要なのです。
■どうなる私たちの生活?
補正予算5.5兆円の効果は、2014年度後半にならなければ見えてきません。
派遣される側のスタッフも、自らのスキルを上げないと生き残れない!
円安で、ガソリン・ガスなどのライフラインの物価や食料品など生活必需品も上がっている。
4月の消費税アップ後の私たちの生活はかなり大変?
になるかも知れません。
■時代が動いている時、自己防衛は必須です
『もし今、リストラにあったら、会社が倒産したら、
あなたに残っているものは何?
自らが稼げる力を身につけてほしい…。』
@brushup003さんのツイートです。とても心に残りました。
稼げる力=転ばぬ先の杖です。
その杖とは、、
「今の収入源以外に財布を持つこと。」
「生活程度を下げずに節約すること。」
その具体的な方法を「安心生活」は提供しています。
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