東京ハードナイト 26

そうなったら、泡の感触が味わえなくなってしまって、どんどん絶頂感が遠のいてしまう。

 

さっきまでは、もうすぐにでもイッちゃいそうだったのに。

 

「・・・ブクブクしてて・・・泡が当たって・・・気持ちいいです。あぁぁ・・・すごく柔らかくて・・・溶けちゃいそうですぅ」

 

由一は、感じるままを口にして訴えた。

 

だが堂本は、そんな答えでは満足しない。

 

もっと淫らで破廉恥な言葉を、可愛い由一の口から言わせたいのだ。

 

それは、逃げ出されてずっとお預けをくらっていたことへの報復なのか、堂本は由一をすんなりと許してやる気にはなれなかった。

 

 

もっともっと焦らせて、男娼のように淫らに変えて、最後には堂本の目の前で自分から腰を振って果てるようにしたい。

 

やっと由一と、心が通じたのだ。

 

由一が泣いてせがむ姿を、もっとじっくりと見ていたい。

 

もっともっと、由一を狂わせてみたい。

 

「・・・それから?」

 

「ああーん・・・それから・・・アソコだけじゃなくて・・・もっと奥の方も・・・感じちゃって・・・」

 

由一は、勢いのある泡が、分身だけじゃなくてもっと感じる奥の方まで愛撫していることを訴え、余程気持ちがいいのかお湯の中で腰をくねらせる。

 

堂本は、由一のそんな仕草が堪らなく好きだった。

 

そんな由一を見ていると、このまますぐに犯したくて堪らなくなる。

 

「あぁぁぁ・・・・・いいっ。もう・・・どうかなっちゃうっ!」

 

由一は、泡の感触に犯され翻弄されながら、丸い大きなバスタブの中で身体をくねらせていた。

 

ジェット噴射される泡の感触に、堂本が手で愛撫してくれた時よりもずっと感じてしまっているのだ。

 

堂本の手もすこぶるよかったが、このジェットバスの泡の感触には敵わなかった。

 

ジェットバスってこんな使い方もあるんだ。

 

感心しながらも、由一は、どんどん上り詰めていく。

 

泡が由一の分身を包んで柔らかな刺激を与え、たまに違う場所に当たるジェットの勢いが由一を一気に高みへと連れていく。

 

「あっ・・・あっ・・・もう・・・だめですぅぅ・・・。イッちゃいますぅぅぅ・・・・・」

 

と由一が叫ぶように言うと、堂本は絶妙のタイミングで泡の噴射口から由一の股間を遠ざけてしまう。

 

「あっ・・・いやぁぁぁーーーーーっ」

 

またしてもイクことを途中で阻まれた由一は、泣き叫ぶような声を上げてのけ反った。

 

だが堂本は由一の身体を背後から抱きしめたまま、離そうとはしない。

 

「いやっ・・・堂本さんっ。いやぁーーーーーっっ」

 

と、由一が必死にバスタブの中で暴れても、堂本の力強い手からは逃れられなかった。

 

「おれが簡単にイかせてやると思うか?」

 

堂本が耳元で低く笑いながら、言う。

 

「もう少しで・・・イッちゃいそうだったのにぃぃ・・・・・」

 

「勝手にイクことは許さないぞ、由一。それにお前は散々俺を焦らしたんだ。その罰だと思って諦めるんだな?」

 

「そ・・・そんな・・・」

 

由一は、髪の毛をビッショリと濡らしたまま、呆然として背後の堂本を首だけで振り返った。

 

堂本の髪も、少し濡れていた。

 

きっと由一が暴れた時の飛沫で濡れてしまったんだろうが、それにしても水も滴るいい男とは堂本のことだと、由一は思った。

 

それくらい、髪を濡らしている堂本は雄々しく勇ましかった。

 

顔の右半分にはひどい傷跡があるのに、左半分は役者かモデルのように端正な顔立ちなのだ。

 

さながら、悪魔と天使のようである。

 

だが由一は、最初はとても怖いと思っていた堂本の右頬の傷も、今ではまったく気にならなくなっていた。

 

それどころか、ヤクザにとっては勲章の傷痕を持つ堂本の顔が、愛しくて堪らないのだ。

 

「堂本さんのこの頬の傷・・・ステキ」

 

由一は、イクのを阻まれていたことを忘れたように、そう囁いた。

 

すると堂本は、照れたようにふっと笑う。

 

「酷い傷だ」

 

「ううん、そんなことないっ。私は大好きです。だって・・・この傷も含めて堂本さんだから」

 

由一は、自分で言って照れてしまった。

 

こんな気の利いた言葉が言えるなんて、知らなかった。

 

いつの間に、堂本から愛されていることを当然と思うようになったのか。

 

いつに間に、堂本に対して快感を感じるようになったのか。

 

「・・・あの、生意気を言ってごめんなさい」

 

由一は、すぐにそう付け足した。

 

とても偉そうなことを言ってしまったと思ったのだ。

 

だが堂本は、そんな由一が愛しくて堪らないとばかりに、背後から抱きしめてキスをした。

 

「んっーーーーーんっーーーーー堂本さんーーーーー」

 

由一は顔だけ後ろに向けるようにしてキスを受ける。

 

堂本のキスは、とても優しさに溢れたキスだった。

 

いったん鎌首を擡げ、もう少しで絶頂感を極めようとしていた由一を感じさせるには、十分なキスだった。

 

堂本のキスに翻弄された由一は、再び快感の渦の中に身を投じていく。

 

「あっーーーーいいっーーーーー堂本さん」

 

堂本は、今度は手で包むようにして由一の分身を愛撫していた。

 

バスタブ中での愛撫は痒いところに手が届かないような焦れったさがあって、泡の刺激と似ているような気がした。

 

だが泡は機械的なので、由一の感情などお構いなしで高めていくが、堂本の手は、由一の喘ぎ声を聞きながら微妙に変化を与えていった。

 

「あんっ・・・・・」

 

と、由一がねだるような喘ぎ声を漏らすと、堂本は少しきつく握って、手を上下に揺らしてやった。

 

「はぁ・・・ん・・・堂本さん・・・・・」

 

と、少し鼻にかかるような喘ぎ声を上げてから自分で腰を揺らし出すと、堂本はゆらゆらと手を動かしたまま、ギュッと二つの玉を握り締めた。

 

こうすると玉を握られた痛みに遮られ、イクことをちょっとだけ妨げられるのだ。

 

「ああーん、いやぁぁーーーーっ」

 

由一は、激しく首を振って二つの玉を握られていることが嫌だと訴える。

 

堂本は、とても素直で柔順に変貌したそんな由一に大いに満足しながら、バスタブから立ち上がった。もちろん、由一の身体も抱き上げてバスタブから出る。

 

だが出るのはバスタブだけで、広い大理石づくりのバスルームからは出なかった。

 

由一のぐったりとしている身体を大理石の洗い場に寝かせ、堂本は少し歩いて、棚の上から白い容器を持ってきた。

 

プッシュ式の白い容器の中には、ボディソープが入っているのだろう。

 

そう思って疑わなかった由一は、大理石のとても広い洗い場に、仰向けの状態で寝ていた。

 

由一の腹と胸の辺りにはたっぷりとボディソープが落とされ、ちょっとだけヒヤッとする。

 

その瞬間、頭の中がくらくらする麝香のような香りがバスルームに広っがったが、大して気にもしなかった。

 

きっとボディソープの香りだろう、そう思ったのだ。

 

だがこの香りを嗅いでいるうちに、どんどん身体が微妙に変化していった。

 

どのように変化したかというと、まず由一自身が破裂するぐらいパンパンに膨らんでしまって、いっこうに小さくならないのだ。

 

次に乳首がもっともっと硬くなって、ツンっと突き出してしまって、まるで女性の乳首のような大きさになってしまった。

 

そして最後には、ジェットバスによって泡で愛撫された一番奥の部分が、むず痒くなってきたのだ。

 

最初そのことに由一が気づいたのは、麝香の香りのするボディソープを全身に塗られた時だった。顔以外、分身や乳首までたっぷりと乳白色の液体が塗られ、その瞬間からなんだか妙な気分になっていった。

 

分身が痛いくらい張り詰めてしまい、まったく小さくならない。

 

乳首の先端も、何かに突っつかれたように疼いている。

 

足を開かされ、股間や蕾の中までもたっぷりとボディソープを塗られた由一は、そこがジンジンとしてきて、じわじわと熱くなっていく感覚に思わず喘いでいた。

 

そしてこの時になってようやく、身体に塗られたものが普通のボディソープでないことに気づく。

 

「・・・・・堂本さん・・・。このボディソープ、変ですぅ」

 

と、蕾の中の痒いような熱いような、どんどんひどくなる疼きに悶えながら、起き上がった由一が言う。

 

だが、上半身を起き上がらせただけで蕾や分身そして乳首にまで刺激が走り、由一は『あんっ!』と大声を上げてのけ反った。

 

何これ?

 

どうしちゃったっていうの?

 

身体が、まるで自分の身体じゃないみたい。

 

乳首も分身も、お尻のアソコまでジンジン熱くなってきて、じわじわと痒くなってきて、どうしたらいいの?

 

「ああーん・・・変ですぅ。私の身体が・・・へんですぅぅ・・・・・」

 

由一は、乳首や分身に付着しているボディソープを手で拭って取り去ろうとした。

 

だが指が乳首と分身に触れたとたん、ビビビーッと全身に電流が流れたような快感が走り、由一は思わず卒倒してしまいそうになる。