なぜ身体にいいの?

β-1.3-1.6グルカンてなぜ身体にいいの

元北里大学大学院関連基礎系免疫微生物専任講師吸収保健福祉大学免疫研究所所長教授・医学博士池脇 信直

β-1.3-1.6グルカンを飲まれている方からβ-1.3-1.6グルカンはなぜ身体にいいのですか?という 質問をよく受けます

このコラムでは最近話題になっているカルシウムとの関係から、β-1.3-1.6グルカンが身体に良い訳を考えてみましょう。

生命はカルシウムの豊富な海水に誕生しました。それ以来、カルシウムはわれわれの生命を維持し、外からのさまざまな環境に柔軟に適応できるシステム(例えば自律神経系、内分泌系、免疫系)を調節する重要な物質になりました。

一方、われわれの病気にはいつもカルシウムがかかわっており、特にカルシウムの摂取不足は、骨粗しょう症、高血圧、糖尿病、さらには老人性痴ほう症などの病気をひき起こす原因の一つにもなっています。

カルシウムは一般に骨、歯、血液中、細胞の中にあります。しかし、その量には大きな差があり、特に細胞に中のカルシウムは血液中のカルシウムと比べるとその量は約1億分の1しかありません。これは普段、細胞が血液中のカルシウムを細胞の中に入れない巧妙な仕組みをもっているからです。しかしながら、われわれが元気で活動的な生活を送るためには、血液中のカルシウムを細胞の中に入れ、細胞に活力の情報を与えなければいけません。

それでは、なぜβ-1.3-1.6グルカンは身体にいいのでしょうか? 

実は何を隠そう、このβ-1.3-1.6グルカンが血液中のカルシウムを効率よく細胞の中に入れる、いわば「カルシウムの運び屋」になっていると考えられているからなのです。たとえば、糖尿病の人がβ-1.3-1.6グルカンを摂取すると血糖値が正常に戻ることがよくいわれています。

それは、このβ-1.3-1.6グルカンが膵臓(すいぞう)の膵B細胞の中にカルシウムを効率よく入れる「運び屋」になり、膵B細胞のはたらきを活発にしていると考えられているからです。その結果、膵B細胞は血糖値を下げるインシュリンといわれるホルモンを分泌し、血糖値を正常化させているのです。

どうやら、β-1.3-1.6グルカンとカルシウムの新たなパワーがわれわれの身体のバランスを調節しているようです。 β-グルカンが免疫細胞を活性化すること、免疫の調整物質であるサイトカインの産生を促進させること、白血病細胞を殺すこと、カルシウムを細胞内に取り入れやすくすること、細菌やウイルスの感染を防止することなど、健康維持・増進に有益な様々な効果をもっていることがわかってきました。

お解りいただけましたでしょうか?