だいぶ時間がたってしまいましたが、引続き『”健康常識”はウソだらけ』の第3章「病気と免疫の関係」-ここまでわかった最新の免疫学をお伝えします。
免疫を担うのが血液中の白血球です。白血球にはマクロファージ、顆粒球、リンパ球の3種類の免疫細胞があります。
マクロファージは貪食細胞とも呼ばれ、異物が侵入するとすぐ駆けつけて異物を貪るように食べて細胞内に取り込み処理します。また、司令塔として、自ら処理できない異物に対して、リンパ球や顆粒球を誘導します。
顆粒球は外から入り込んだ細菌と戦って感染症を防ぐ大事な働きをしています。
リンパ球は顆粒球で処理できないウイルスやガン細胞など、小さな異物の処理を担います。また、その中のナチュラル・キラー(NK)細胞が体の中に毎日ガン細胞という不良が5000個できると同時にウイルス感染した細胞ができているのですが、それもNK細胞がたたいているというわけです。
NK細胞の殺傷力は歳をとると弱くなり、活性が低くなり、質が悪くなります。リンパ球の中でNK細胞は唯一ストレスに弱く、活性が大きくダウンしてしまいますので、ガンを予防するためにも、ストレスをためない生活をしてNK細胞を活性化することが大切になります。
グルカン坊やからの一言
次回は最終第4章です。病気にならない予防法です。楽しみにして下さい。