だいぶ時間がたってしまいましたが、引続き『”健康常識”はウソだらけ』の第3章「病気と免疫の関係」-ここまでわかった最新の免疫学をお伝えします。
免疫を担うのが血液中の白血球です。白血球にはマクロファージ、顆粒球、リンパ球の3種類の免疫細胞があります。
マクロファージは貪食細胞とも呼ばれ、異物が侵入するとすぐ駆けつけて異物を貪るように食べて細胞内に取り込み処理します。また、司令塔として、自ら処理できない異物に対して、リンパ球や顆粒球を誘導します。
顆粒球は外から入り込んだ細菌と戦って感染症を防ぐ大事な働きをしています。
リンパ球は顆粒球で処理できないウイルスやガン細胞など、小さな異物の処理を担います。また、その中のナチュラル・キラー(NK)細胞が体の中に毎日ガン細胞という不良が5000個できると同時にウイルス感染した細胞ができているのですが、それもNK細胞がたたいているというわけです。
NK細胞の殺傷力は歳をとると弱くなり、活性が低くなり、質が悪くなります。リンパ球の中でNK細胞は唯一ストレスに弱く、活性が大きくダウンしてしまいますので、ガンを予防するためにも、ストレスをためない生活をしてNK細胞を活性化することが大切になります。
グルカン坊やからの一言
次回は最終第4章です。病気にならない予防法です。楽しみにして下さい。
前回に引続きまして、第二章をおおくりします。「医者と薬を遠ざける」-間違いだらけの“健康常識” です。
①血圧もコレステロールも高くて大丈夫
コレステロールの3分の1は体内でつくられる。コレステロールは必要不可欠なもので、細胞膜をつくる材料で、少なくなると、細胞が壊れやすくなる、低いと免疫力が低下して病気になりやすくなり、神経伝達にも障害を生じる。
また、低いとNK細胞活性が低下して、がんにもなりやすくなります。総コレステロール値が300mg/dl以下なら放っておいていい。
血圧は180以下なら気にする必要はない。それよりも、下が100以上ある場合は気をつけたほうがいい。
②粗食信仰とタバコ悪者説の大間違え
チョッと太め人のほうが長生きする。40歳時点で太り気味(BMI25以上30未満)が一番長命でした。バラエティのあるさまざまな食品を食べることも大切です。
タバコもストレス解消に一役かっています。免疫学の立場からストレスのほうが悪いとはっきり断言できます。
③薬も医者も出来るだけやめる
薬は飲むほど病気が治りにくく、危険が高くなる。コレステロールの薬については、コレステロール値が下がっても、認知症や寝たきりになる危険性が高くなります。また、血圧降圧剤は慢性的に飲んで血圧を下げると血流障害を起こします。「薬は飲まない」「医者にはかからない」がいちばんの健康法です。70歳以上であれば、がんは放っておいても余命は変わらない。また、抗がん剤はなるべく使わない方がいい。
第三章は以上です。皆さんいかがですか?ビックリすることが多いですね!参考にしてみて下さい。
昨年の4月に日本人間ドック協会から新しい「健康基準値」が発表され話題になりましたが、医療の現場からは無視されているようです!?
やはり、「自分の身は自分で守らないといけない」と実感しますね!
グルカン坊やからの一言です。